阿寒湖底球界を揺るがす「超重力・光合成ブラックホール打法」なる新戦術が、連日スポーツ紙を賑わせている。打席に立ったマリモが細胞を極限まで圧縮し、局所的な重力場を発生させてボール(小石)を物理法則ごと飲み込むこの荒技。確かに破壊力は凄まじく、ファンを熱狂させるエンターテインメント性も認めよう。しかし、私は断固としてこの「ブラックホール打法」を糾弾したい。もはやこれはスポーツではなく、ただの物理破壊工作である。
そもそも球界の美学とは、絶妙なカーブと繊細な光合成回転の駆け引きにあるはずだ。それが今や、打者が放つ強引な重力場のせいで、捕手役の石ころは砕け散り、審判を務めるエビさえも異次元の彼方へ消え去る始末。試合のたびに湖底が削れ、地形が変わってしまう状況を、これ以上黙認してよいはずがない。このままでは、ボールを打つための球場ではなく、ボールを消すためのブラックホール展示場になってしまうだろう。
本稿は、度重なるルールの形骸化を憂い、緊急提言するものである。かつて禁じられた「光合成ジェット噴射」がドーピング指定されたように、この超重力打法も即刻禁止すべきである。スポーツは肉体と光合成能力の調和を競うものであり、決して周囲の環境や対戦相手を亜空間に送るための儀式ではない。球界の未来を思うならば、今すぐパワー偏重の戦術を改め、マリモ本来の「優雅な浮遊」を取り戻す必要があるのではないか。
【論説】やりすぎだ!『光合成ブラックホール打法』は湖底球界の風紀を乱す暴挙である
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球場が穴だらけで移動が大変すぎる