2つの素粒子の重ね合わせがペアになった状態。量子エンタングルメントや量子絡み合いとも呼ばれる。
例えば、2つの素粒子Aと素粒子Bのそれぞれのスピンが(A↑・B↓)と(A↓・B↑)が共存して重ね合わせを形成している状態。*1
この時、一方の素粒子の状態が分かれば自ずと他方の状態が決定するため、量子テレポーテーションが実現できる。
量子もつれを持つ粒子間では、一方の粒子の状態と他方の粒子の状態を独立に切り離して考えることはできず、一方の状態を測定すると、空間的に離れた他方の粒子の状態も定まってしまう、この特異な性質を利用して盗聴されない(量子暗号)量子情報通信?や、現行のコンピューターで1万年かかる計算を1秒でやってしまう量子計算などで非常に重要な役割を果たす。*2
量子もつれによる情報伝達に利用する素粒子として、光子が有望視されている。