ケッケッケ
擬声語サルやカラスなどの動物が鳴く際の発声や、人間が意地悪に笑う際にも用いられる独特なリズムの擬声語。
ケッケッケの意味
主として、ニホンザルなどのサル類が興奮したり警戒したりする時に発する「ケッ、ケッ、ケッ」という甲高い鳴き声を指す。また、カラスが鳴く際の「カァ」とは異なる鋭い鳴き声の形容としても使われる。転じて、漫画や小説においては、キャラクターが相手を小馬鹿にするような、あるいは悪だくみを考えている際に見せる、低く湿った卑屈な笑い声(ケケケとも表記される)を指すことも多い。動物の野生的な響きと、人間の性格の悪さが同居する独特のオノマトペである。
使い方・使われる場面
動物園でサルが飼育員を見て威嚇する際に使ったり、物語の中で悪役が自分の計画がうまくいっていることを確信し、薄ら笑いを浮かべる場面などで多用される。「ケッケッケと笑う悪役」という表現は定番であり、読者にその人物の狡猾さや不気味さを即座に伝える効果がある。野生動物の鳴き声から、感情的・心理的なキャラクター描写へと応用範囲が広く、文脈によってその不穏な響きが変化するのが特徴である。
使用例
- サルたちが檻の隅でケッケッケと鳴きながらこちらを覗いている。
- 悪だくみが成功したのか、男は陰でケッケッケと喉を鳴らした。
- 森の奥から聞こえてくるケッケッケという鳴き声に、得体の知れない不安を感じた。
ニュアンス・似た表現との違い
単なる「ワッハッハ」のような豪快な笑いとは異なり、密室的で、陰湿かつ粘り気のある印象を与える。動物の鳴き声としての客観的な描写にも使えるが、文章表現においては「邪悪」「不気味」「油断ならない」といったネガティブなキャラクター属性を補完する役割が強い。音が短く途切れることで、相手をせせら笑うようなリズム感が強調されている。