エゴイスト
その他他者の感情や状況を考慮せず、自分の意志を貫いて突き進む力強い足取りや、その様を形容する言葉。
Xで共有エゴイストの意味
本来は「利己主義者」を指す名詞であるが、本辞典では「歩く・走る」といった移動動作におけるオノマトペ的表現として採用する。周囲の視線を気にせず、我が道を行く堂々とした歩調や、自己中心的な速さで疾走する様子を、「エゴイストに歩く」といった副詞的なニュアンスで表現する。自己の欲求を最優先し、揺るぎない確固たる意思が足音や挙動に表れている状態を指す。比喩的な表現であり、実際の物理的な音ではなく、人物の持つ強烈な個性が動作に投影された状態を形容している。
使い方・使われる場面
主に文学的、あるいは漫画的な演出において、登場人物の異常なまでの意志の強さを強調する際に用いられる。「エゴイストと地面を蹴る」「彼はエゴイストに街を闊歩した」といった形で、対象が周囲と調和することなく、自分のルールで動いていることを示す。単なる利己主義という意味を越え、その動作自体が周囲の空間を支配しているかのような、圧倒的な存在感を伴う歩法を指す。読者や聴者に対し、その動作の背後にある「揺るぎない自己愛」や「孤高のプライド」を直感的に伝達する効果がある。
使用例
- 雨の夜の交差点を、彼はエゴイストに突き進んでいった。
- 彼女のハイヒールの音は、まるで自分だけが正義と言わんばかりのエゴイストな響きだった。
- 戦場をエゴイストに駆け抜けるその姿に、敵兵さえも恐怖を感じた。
ニュアンス・似た表現との違い
対象が周囲の状況を完全に無視し、自己の欲求を物理的な移動動作に変換しているという冷徹さや強引さが含まれる。ネガティブな文脈だけでなく、並外れた才能や信念を持つ人物が、周囲を圧倒しながら行動する際の「凄み」を表現する際にも多用される。他者との境界線を自分勝手なほどに高く設定し、その空間を我が物顔で支配する力強い躍動感を感じさせる言葉である。