歴史・12月27日
パキスタンのベナジル・ブット元首相が暗殺された日
2007年12月27日、パキスタンのベナジル・ブット元首相が、ラワルピンディでの選挙集会の演説後に銃撃および自爆攻撃を受けて暗殺されました。彼女はイスラム諸国で初の女性首相を務めた政治家であり、この事件はパキスタン国内外に大きな衝撃と混乱をもたらしました。
事件の経過
2007年12月27日、総選挙に向けた選挙活動のためパキスタン北部の都市ラワルピンディを訪れていたベナジル・ブットは、支持者に向けて演説を行った後、会場を離れる際に襲撃を受けました。銃撃の直後、犯人とみられる人物が爆弾を爆発させ、ブット元首相を含む多数の死傷者が発生しました。彼女は病院に搬送されたものの、まもなく死亡が確認されました。
ベナジル・ブットの経歴と政治的背景
ベナジル・ブットは、1980年代から2000年代にかけてパキスタン政治の中心人物として活動しました。父は1979年に処刑されたZ・A・ブット元首相です。彼女は1988年にパキスタン首相に就任し、イスラム世界初の女性首相となりました。汚職疑惑などで亡命を余儀なくされるなど波乱に満ちた政治人生を送りましたが、事件の数週間前に帰国し、政界復帰を目指して選挙運動を展開している最中でした。
事件後の影響
ブット元首相の暗殺を受けて、パキスタン国内では暴動や抗議活動が多発し、治安が急速に悪化しました。予定されていた総選挙は延期され、政情不安が一層深刻化することになりました。彼女の死後、夫であるアシフ・アリ・ザルダリが政治的指導力を発揮し、のちに大統領に就任するなど、パキスタン人民党(PPP)とその家族の政治的影響力はその後も引き継がれました。
ポイント
- ベナジル・ブットはイスラム諸国で初めての女性首相である。
- 事件は2007年12月27日にパキスタンのラワルピンディで発生した。
- 銃撃と同時に自爆テロが発生し、ブット氏を含む多数の市民が犠牲となった。