記念日・12月16日
南アフリカで「和解の日」が制定される
12月16日は、南アフリカ共和国における祝日の一つである「和解の日(Day of Reconciliation)」です。人種隔離政策(アパルトヘイト)の終焉後、異なる人種や背景を持つ国民同士の和解と一体感を促進するために制定されました。歴史的な意味を持つ複数の出来事が重なる日に由来しています。
「和解の日」の制定と由来
南アフリカにおいて「和解の日」は、アパルトヘイト体制が崩壊した後の1994年に移行期の国民統合の一環として新たに定められ、1995年から施行されました。かつてこの日は、白人政権下で「誓いの日(Day of the Vow)」あるいは「ディンガーンの日」と呼ばれ、1838年のブラッド・リバーの戦いにおけるズールー王国と voortrekkers(ボール人・アフリカーナーの先駆者たち)の衝突を記念する日でした。新憲法の下で、対立の歴史を乗り越え、すべての国民の和解と連帯を目指す日へと再定義されました。
歴史的背景と現代への影響
12月16日という日付には、南アフリカの複雑な歴史を示す重要な出来事が重なっています。1838年のブラッド・リバーの戦いだけでなく、1961年にはアパルトヘイト体制下で武装闘争を開始したアフリカ民族会議(ANC)の軍事部門「ウムコント・韦・シズウェ(国民の槍)」が結成された日でもあります。このように、かつては異なる集団の間で対立や分断の象徴とされた歴史的背景を持つ日を、あえて「和解の日」とすることで、過去の傷を癒やし、多様性を尊重する「虹の国」としての国家建設を進める重要な契機となっています。
ポイント
- 南アフリカの「和解の日」は12月16日に毎年祝われる国民の祝日である。
- アパルトヘイト終焉後の1994年に制定され、1995年から実施されている。
- かつての「誓いの日」および「ディンガーンの日」を継承しつつ、人種間の和解を目的として新たに制定された。
- 1838年のブラッド・リバーの戦いや、1961年のANC軍事部門創設という歴史的出来事と同日である。