科学・技術・12月13日
日本で最初のパーソナル無線が認可される(1980年)
1980年(昭和55年)12月13日、日本で最初のパーソナル無線が郵政省(当時)より認可されました。これは、免許不要の市民ラジオ(CB無線)などとは異なり、簡単な手続きで個人が利用できる本格的な陸上移動通信システムとして大きな注目を集めました。当時の通信事情やその後の普及について振り返ります。
パーソナル無線認可の背景
1970年代後半、個人のレジャーやビジネスの多様化に伴い、手軽に使える双方向通信手段への需要が高まっていました。こうした背景から、800MHz帯の周波数を利用した新しい通信システムとして「パーソナル無線」が制度化され、1980年12月13日に記念すべき最初の認可が下ろされました。従来のアマチュア無線と異なり、複雑な資格試験を必要とせず、一定の機器購入と簡単な申請のみで利用できる点が画期的でした。
その後の普及と影響
認可後は自動車電話やアマチュア無線に続く新たな通信文化として急速に普及し、特にトラックドライバーや若者層の間で広く利用されるようになりました。アンテナを高く掲げた車両が多く見られるなど、当時のモータリゼーションやストリートカルチャーの一翼を担いました。しかし、のちの携帯電話やPHS、さらにはスマートフォンなどの普及に伴い、利用者は次第に減少し、制度としての役割を変化させていきました。
ポイント
- 1980年(昭和55年)12月13日に日本で最初のパーソナル無線が認可された。
- 800MHz帯の周波数を使用した個人向けの陸上移動通信システムである。
- 無線従事者の資格が不要で、簡単な手続きで利用できたため広く普及した。