国際・12月9日
国連総会で「集団殺害罪の防止および処罰に関する条約」が採択
12月9日は、国連総会で「集団殺害罪の防止および処罰に関する条約」(ジェノサイド条約)が採択された日です。この条約は、人類の歴史における重大な犯罪であるジェノサイド(集団殺害)を国際法上の罪と定め、その防止と処罰を国家の義務とするために制定されました。国際人権法および国際刑事法における極めて重要なマイルストーンとなっています。
条約採択の経緯
第二次世界大戦中に行われたホロコースト(ナチス・ドイツによるユダヤ人等の大量虐殺)をはじめとする惨劇を受け、国際社会においてこうした非人道的な行為を二度と繰り返さず、法的に処罰するための仕組み作りが急務となりました。ポーランド出身の法学者ラファエル・レムキンらが中心となり、「ジェノサイド」という概念を提唱・定義付けしたことが、本条約の成立に向けた大きな原動力となりました。
条約の内容と影響
「集団殺害罪の防止および処罰に関する条約」では、ジェノサイドを国際法上の犯罪と規定し、平和時であるか戦時であるかを問わず、これを防止し処罰することが締結国に義務付けられました。また、国家だけでなく個人の刑事責任も追及できるようにした点において、その後の国際刑事裁判所の設立など、現代の国際人道法や国際刑事司法の発展に大きな影響を与えています。
ポイント
- 1948年12月9日に国連総会で採択されました。
- 「ジェノサイド」という用語と概念を国際法に定着させた最初の条約です。
- 集団殺害の防止および処罰を国家の義務と定めています。