歴史・12月9日
南アフリカ共和国でアパルトヘイト廃止後の新憲法が採択される
12月9日は、南アフリカ共和国においてアパルトヘイト(人種隔離政策)体制の崩壊後、民主化の総仕上げとして新憲法が採択された日です。長年にわたる人種差別の歴史に終止符を打ち、すべての市民に平等な権利を保障する近代的な憲法として大きな歴史的意義を持っています。ここでは、この新憲法採択に至る背景とその後の影響について解説します。
新憲法採択の経緯
南アフリカ共和国では、長年続いた白人少数支配とアパルトヘイト政策に対し、国内外から強い批判と制裁が加えられていました。1990年代初頭からネルソン・マンデラらを中心とした民主化交渉が進展し、1994年には全人種参加による初の民主的な総選挙が実施されました。その後、暫定憲法の下で議論が重ねられ、1996年12月9日に憲法制定議会によって正式な新憲法が採択されました。
憲法の特徴とその後の影響
採択された新憲法は、世界で最も進んだ人権保障規定を持つ憲法の一つと評価されています。人種、性別、性的指向など多様な差別を禁止する厳格な平等原則が盛り込まれました。この憲法は、アパルトヘイトの傷跡が残る社会において、法の下の平穏な移行と「レインボー・ナチス」と呼ばれる多民族国家の統合を進めるための重要な基盤となりました。
ポイント
- 南アフリカ共和国の新憲法は1996年12月9日に採択された。
- アパルトヘイト廃止後の民主化プロセスにおける重要な節目となった。
- 多様な人権保障や差別禁止の規定が盛り込まれている。