歴史・11月27日
ウルバヌス2世がクレルモン公会議で第1回十字軍を提唱した日
1095年11月27日、ローマ教皇ウルバヌス2世がクレルモン公会議の演説において、聖地エルサレムをイスラム教徒の支配から奪還するための第1回十字軍の派遣を提唱しました。この歴史的な呼びかけはヨーロッパ各地に大きな反響を呼び、のちの大規模な軍事遠征運動の端緒となりました。
クレルモン公会議とウルバヌス2世の演説
1095年11月、フランス中部クレルモンで教会会議(公会議)が開催されました。その会期終盤の11月27日、ローマ教皇ウルバヌス2世は野外での演説を行い、東方から迫るイスラム勢力の脅威に苦しむビザンツ帝国(東ローマ帝国)を救援し、キリスト教の聖地であるエルサレムを解放することを訴えました。
十字軍提唱の背景
当時、セルジューク朝をはじめとするイスラム勢力の台頭により、エルサレムを訪れるキリスト教徒の巡礼が困難になっていました。また、東西教会が分裂し、さらにイタリア半島や諸侯間の争いに悩んでいたローマ教皇にとって、キリスト教世界の矛先を外部の共通の敵に向けさせ、教皇権のもとに西ヨーロッパの騎士層を統合する狙いもありました。
その後の影響
ウルバヌス2世の演説に熱狂した諸侯や民衆は「神の御心のままに」を合言葉に立ち上がり、第1回十字軍が結成されました。彼らは1099年にエルサレムを占領し、現地にエルサレム王国などの十字軍国家を樹立しました。この動きは、その後の約2世紀にわたる断続的な十字軍運動の始まりとなりました。
ポイント
- 1095年11月27日にクレルモン公会議で提唱された。
- ローマ教皇ウルバヌス2世が演説を行った。
- 聖地エルサレムの奪還と東方教会の救援が目的とされた。
- この呼びかけが第1回十字軍の結成につながった。