歴史・11月25日
ペルーの元大統領アルベルト・フジモリが来日し、FAXで辞任を表明した日
2000年11月25日、ペルーのアルベルト・フジモリ元大統領が滞在先の日本からファクシミリ(FAX)を通じてペルー国会へ辞表を送信し、大統領職の辞任を表明しました。南米の現職国家元首が外国滞在中に、しかもFAXで辞任を伝えるという前代未聞の政治的事件でした。
来日とFAX辞任の経緯
2000年11月、APEC首脳会議出席のために訪れていたブルネイから日本へ自家用ジェットなどで入国したアルベルト・フジモリ大統領は、現地で政権汚職疑惑などの追及が強まる中、ペルーへ帰国せず日本にとどまる意向を表明しました。そして11月25日、東京のホテルからペルー国会議長宛てに署名入りの辞表をFAXで送信しました。ペルー国会はこれを「不道徳な身勝手行為」として辞表を受理せず、大統領解任決議を可決しました。
その後の影響と歴史的背景
日系2世であるフジモリ氏は、1990年の大統領就任以来、経済改革やテロ組織の鎮圧などで強権的な手腕を発揮しましたが、長期政権の末期には側近の汚職スキャンダルが発覚して求心力を失っていました。来日後は日本国籍をいかして日本に長期滞在を続けましたが、ペルー政府からの身柄引き渡し要求や国際手配などの外交・法的問題に発展しました。その後、チリへの出国を経てペルーで身柄拘束され、人権侵害や汚職などの罪で有罪判決を受けることになります。
ポイント
- 発生日は2000年11月25日である。
- アルベルト・フジモリはペルーの元大統領であり、日系人である。
- 辞任表明はFAXという異例の手段で行われた。