国際・11月10日
国連総会で「シオン主義は人種差別である」とする決議(第3379号決議)が採択された日
1975年11月10日、国連総会において「シオン主義は人種差別および人種差別的統廃合の一形態である」とする第3379号決議が採択されました。この決議は国際社会に大きな論争を巻き起こし、のちに撤回されるまでの間、中東和平や国際政治に深い影響を与えました。ここでは、同決議が採択された歴史的経緯とその背景について解説します。
国連総会第3379号決議の採択
1975年11月10日、第30回国連総会本会議において、シオン主義(ユダヤ人国家の建設と維持を目指す運動)を人種差別と同視する第3379号決議が採択されました。賛成多数により可決されたこの決議は、イスラエルおよび西側諸国からの強い反発を招きました。
背景と歴史的経緯
1970年代に入ると、国連総会ではアラブ諸国や非同盟諸国の発言力が強まりました。中東戦争以降、パレスチナ問題に関連してイスラエルへの批判が高まる中で本決議案が提出され、可決に至りました。採択当時から「歴史的事実や人種的定義の歪曲である」とする批判が根強く存在していました。
決議の撤回とその後の影響
第3379号決議は長年にわたり国際的な論争の的となりましたが、1991年に開催されたマドリード・カンファレンス(中東和平会議)のプロセスなどを背景として、同年12月16日の国連総会決議46/86により、同決議は正式に撤回されました。この撤回は、当時の冷戦終結期における国際情勢の大きな変化を象徴する出来事の一つとなりました。
ポイント
- 採択年月日は1975年11月10日である。
- 国連総会決議第3379号として採択された。
- 1991年12月16日の国連総会決議46/86によって撤回された。