科学・技術・10月19日
宇宙探査機カッシーニが土星の衛星エンセラダスの近接フライバイを実施
10月19日は、土星探査機カッシーニが土星の衛星エンセラダスの近接フライバイ(接近通過)を実施し、科学的な観測を行った日です。この観測により、エンセラダスの南極付近から噴き出す間欠泉の存在や、地下に液体の水が存在することを示す重要なデータが得られました。太陽系における生命探査の歴史において、極めて重要な成果を挙げた出来事の一つです。
エンセラダス近接フライバイの概要
土星探査機カッシーニは、土星システム周回中のミッションの一環として、土星の衛星エンセラダスへの接近(フライバイ)を複数回実施しました。エンセラダスは氷に覆われた小さな衛星ですが、その表面から水蒸気や氷の粒子が宇宙空間へ噴出していることがカッシーニの観測によって明らかになりました。
科学的成果とその影響
カッシーニによるエンセラダスの近接観測では、噴出物に有機化合物や塩分が含まれていることが確認されました。これにより、衛星の氷の地殻の下には液体の海(地下海)が存在し、 hydrothermal activity(熱水活動)の可能性もあることが示唆されました。太陽系内で生命が存在し得る環境(ハビタブル環境)の候補地としてエンセラダスが注目される大きな契機となりました。
ポイント
- カッシーニはNASA、ESA(欧州宇宙機関)、ASI(イタリア宇宙機関)の共同計画による土星探査機である。
- エンセラダスの南極付近の亀裂(タイガー・ストライプ)から間欠泉が噴き出していることが発見された。
- エンセラダスの地下海発見は、太陽系外縁部におけるアストロバイオロジー(宇宙生物学)の進展に大きく寄与した。