科学・技術・10月7日
フォード・モーターがモデルTの組立ライン生産を開始(1913年)
1913年10月7日、アメリカの自動車メーカーであるフォード・モーターが、自動車の製造において画期的な移動式組立ライン(流れ作業方式)による生産を初めて本格的に開始しました。この革新的な生産方式は自動車の製造効率を飛躍的に高め、大衆車「モデルT」の低価格化と普及に決定的な役割を果たしました。
モデルTの組立ライン導入
フォード・モーターは1908年に大衆向け自動車「モデルT」を発表しました。当初は従来の職人技的な手作業による組み立てが行われていましたが、需要の急増に応えるため生産効率の改善が急務でした。1913年10月7日、ハイランドパーク工場において、部品を台車に載せて移動させながら作業員が分業で組み立てを行う「移動式組立ライン」が本格的に導入されました。
歴史的影響とその後
組立ラインの導入により、1台あたりの組み立て時間はそれまでの数時間からわずか数十分へと劇的に短縮されました。これにより生産コストが大幅に削減され、モデルTの価格はさらに下がったことで、一般の労働者でも購入できる工業製品となりました。この効率的な大量生産方式(フォーディズム)は、その後の現代工業社会における製造業の標準モデルとなり、世界中の産業構造に多大な影響を与えました。
ポイント
- 1913年10月7日は、フォード・モーターが組立ラインによる生産を開始した日である。
- 導入された工場はミシガン州ハイランドパークに位置していた。
- この生産方式の革新により、モデルTの大量生産と低価格化が実現した。