歴史・9月22日
リンカーンが奴隷解放宣言の予告を発令
1862年9月22日、アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーンが「奴隷解放宣言」の予告(予備宣言)を発令しました。これは南北戦争において北軍の戦争目的を奴隷制廃止へとシフトさせ、アメリカの歴史的転換点となった重要な出来事です。この予告を経て、翌1863年1月1日に正式な奴隷解放宣言が発令されることになりました。
奴隷解放宣言の予告とは
1862年9月22日、南北戦争の最中にエイブラハム・リンカーン大統領によって発令されたのが「奴隷解放宣言の予告(予備宣言)」です。この布告では、1863年1月1日の時点でなお連邦政府に対して反乱状態にある地域(南部連合側)の奴隷を、将来的に「永遠に自由にする」ことが宣言されました。
歴史的背景と戦争への影響
南北戦争初期、リンカーン政権の主目的はあくまで「連邦の維持」であり、奴隷制の即時廃止には慎重でした。しかし戦局が長期化するにつれ、戦争の大義を明確にし、南部経済の基盤である奴隷制に打撃を与える必要性が高まりました。同年のアンティタムの戦いにおける北軍の勝利が、この予告を発表するための政治的・軍需的な好機となりました。
その後の影響と正式発令
この予告により、南北戦争は単なる国家分裂の危機への対応から、人道的な奴隷解放のための戦いへとその性格を変化させました。また、イギリスやフランスなどヨーロッパ列強が南部側へ介入することを防ぐ効果ももたらしました。そして予告通り、1863年1月1日には正式な奴隷解放宣言が発令され、アメリカの奴隷制廃止に向けた決定的な一歩となりました。
ポイント
- 発令日は1862年9月22日である。
- 発令者は当時のアメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーンである。
- 実際の正式な奴隷解放宣言は1863年1月1日に発令された。
- アンティタムの戦いの勝利が予告発表の契機となった。