歴史・9月11日
ブレンダンの航海でアイルランドの僧侶が北米に到達したとされる日
9月11日は、中世アイルランドの航海者・聖ブレンダンが伝説的な大航海の末に北米大陸に到達したとされる日です。アイルランドの古文書に記された「聖ブレンダンの航海」の物語に基づき、記念日や歴史的トピックとして言及されています。確実な史実というよりは中世の航海伝説の色合いが濃いものですが、コロンブス以前の欧州からの渡航可能性を考える上でしばしば取り上げられます。
聖ブレンダンの航海伝説とは
聖ブレンダンは6世紀頃のアイルランドの修道士で、大西洋の島々をめぐる旅をしたという伝説が残されています。彼が仲間と共に皮舟に乗って西方へ旅立ち、「約束の地」にたどり着いたという物語は、『聖ブレンダンの航海記』として中世ヨーロッパで広く読まれました。この伝説の中で彼らが到達したとされる土地が、のちの北米大陸ではないかという解釈が存在します。
歴史的背景と現代への影響
中世アイルランドの修道士たちは、信仰心の篤さから孤島や洋上の庵を求めて海へ乗り出す伝統を持っていました。聖ブレンダンの航海伝説も、こうした当時の海洋航海技術や知識を背景に生まれたと考えられています。現代においては、1970年に探検家のティム・セリンジャーがアイルランドから北米までの皮舟による横断航海に成功し、古代の航海技術のみで大西洋を渡ることが物理的に可能であることを証明したことで、この伝説が再び脚光を浴びました。
ポイント
- 聖ブレンダンは6世紀アイルランドの修道士・航海者である。
- 『聖ブレンダンの航海記』は中世ヨーロッパで広く知られた伝承文学である。
- 1970年に現代の探検家が同型の皮舟で大西洋横断に成功し、伝説の可能性を示した。