科学・技術・9月10日
欧州原子核研究機構(CERN)の大型ハドロン衝突型加速器(LHC)が初稼働
2008年9月10日、スイス・ジュネーブ郊外にある欧州原子核研究機構(CERN)の大型ハドロン衝突型加速器(LHC)が初めて稼働を開始しました。世界最大級の粒子加速器を用いた実験の幕開けであり、素粒子物理学の新たな扉を開く歴史的な出来事となりました。
大型ハドロン衝突型加速器(LHC)の初稼働
2008年9月10日、CERNは地下トンネルに設置された全長約27キロメートルの円形加速器LHCに初めて陽子ビームを通すテストを行いました。初期の調整段階を経て順調にビームが周回し、世界中の科学者から大きな注目を集めました。
実験の目的と科学的背景
LHCは、光速に近い速度に加速した粒子同士を高エネルギーで衝突させることで、宇宙初期の状態を再現し、質量の起源とされるヒッグス粒子などの未発見の素粒子を捉えることを主な目的として計画・建設されました。
その後の影響と成果
初稼働の直後に電気系統のトラブルによる一時停止を経験したものの、その後本格的な実験が再開されました。2012年にはヒッグス粒子の発見が発表されるなど、現代物理学の発展に極めて大きな貢献を続けています。
ポイント
- 欧州原子核研究機構(CERN)がスイスとフランスの国境付近に建設した。
- LHCは世界最大・最高エネルギーの衝突型加速器である。
- 2008年9月10日に最初のビーム通し(初稼働)が実施された。