科学・技術・9月5日
ボイジャー1号打ち上げ
9月5日は、人類が太陽系外へと送り出した最も遠い人工物である無人宇宙探査機「ボイジャー1号」が打ち上げられた日です。1977年に地球を旅立ったこの探査機は、木星や土星の観測を経て、現在も人類の到達した最遠の地点からデータを送り続けています。宇宙開発の歴史において重要なマイルストーンとなった出来事です。
ボイジャー1号の打ち上げと目的
ボイジャー1号は1977年9月5日に、アメリカのフロリダ州ケネディ宇宙センターからタイタン・サターンVロケットによって打ち上げられました。姉妹機であるボイジャー2号の約2週間後に発射されましたが、より速い軌道をとったため「1号」と名付けられました。当初の主な目的は、木星と土星、およびその衛星の詳細な観測でした。
惑星探査の成果
ボイジャー1号は1979年に木星、1980年に土星に接近し、それぞれの惑星の環や衛星の詳細な画像を初めて地球へ送信しました。木星の衛星イオにおける活発な火山活動の発見など、惑星科学に革命的な知見をもたらしました。土星探査の後、タイタンへの接近を優先した軌道をとったため、天王星や海王星には向かわずに太陽系外へ向かう軌道に乗りました。
太陽系外への到達とその後の影響
惑星探査の任務を終えた後も、ボイジャー1号は地球からの指令と原子力電池を動力源として観測を続けました。2012年には、太陽風の影響が及ぶ限界点である「ヘリオポーズ」を通過し、人類が造った人工物として初めて星間空間(インターステラー・スペース)に突入したことが確認されました。現在も地球から数十億キロメートル離れた場所から通信を試みており、宇宙科学における偉業として語り継がれています。
ポイント
- ボイジャー1号は1977年9月5日に打ち上げられた。
- 木星や土星の観測を行い、多くの衛星の姿を捉えた。
- 2012年に太陽系外の星間空間へ到達した。
- 機体には地球外生命体に向けて「ゴールデン・レコード」が搭載されている。