歴史・8月30日
アメリカで「禁酒法」に関連するウォルステッド法が成立した日
8月30日は、アメリカにおいて禁酒法の運用を厳格化するためのウォルステッド法が成立した日です。この法律は、憲法修正第18条に基づくアルコール飲料の製造や販売の取締りを実効性のあるものとするために制定されました。アメリカの社会や経済、そして組織犯罪に大きな影響を与えた禁酒法の歴史において重要な転換点となりました。
ウォルステッド法成立の経緯
アメリカでは1919年に憲法修正第18条が批准され、アルコール飲料の製造、販売、輸送が原則として禁止されることになりました。しかし、実際に何を違反とするのか、その罰則や取締りの詳細を定める必要がありました。そこで議員アンドリュー・ウォルステッドらの主導により立案されたのがこの法律であり、1919年10月に議会で成立しました(大統領の拒否権を覆しての成立)。
禁酒法時代への影響
ウォルステッド法はアルコール含有量0.5%以上の飲料を「酔わせる飲料」と定義し、厳格な規制を敷きました。これにより合法的酒類産業は打撃を受けましたが、一方で密造酒の製造や密輸が横行し、アル・カポネをはじめとするマフィアや組織犯罪グループが莫大な利益を得る温床となりました。社会的な反発や犯罪の増加を受け、禁酒法は1933年に修正第21条によって廃止されることになります。
ポイント
- ウォルステッド法は憲法修正第18条(禁酒法)の施行細則を定めた法律である。
- アルコール含有量が0.5%を超える飲料の製造・販売等を禁止した。
- 密造酒の横行や組織犯罪の拡大を招いた背景の一つとされる。