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歴史・8月11日

フランス革命期、国民議会が封建的特権の廃止を可決した日

1789年8月11日、フランスの制憲国民議会は、前夜からの熱い議論を経て、旧体制(アンシャン・レジーム)における封建的特権の全面的廃止を正式に可決しました。これにより、身分制社会の根幹をなしていた諸特権が法的に否定され、近代的な平等社会への大きな一歩が踏み出されました。

封建的特権の廃止の背景

フランス革命の最中、1789年7月14日のバスティーユ牢獄襲撃以降、農村部では農民の暴動や貴族への不信感から「大恐怖」と呼ばれるパニックが広がっていました。農民による農館の襲撃や土地台帳の焼却などの実力行使に対し、国民議会は治安の回復と革命の安定を図るため、抜本的な対策を迫られることとなりました。

国民議会での決議と内容

1789年8月4日の夜間議会において、一部の自由主義貴族の発議をきっかけに、封建的特権の廃止に関する議論が急速に盛り上がりました。数日間の詳細な条文化作業を経て、8月11日に正式な法令として可決されました。これにより、人頭税や狩猟権、教会への什一税といった農民を抑圧していた諸特権や不平等な身分特権が廃止されました。

その後の影響

封建的特権の廃止は、フランス革命の基本理念である「自由・平等・博愛」を具現化するうえで決定的な出来事となりました。この法制化の流れは、同年の8月26日に採択される「人権宣言(人間および市民の権利の宣言)」へと直接つながり、近代的な法の下の平等や人権保障の基礎を築くことになりました。

ポイント

  • 1789年8月11日、制憲国民議会が封建的特権の廃止を可決した。
  • 前身となる議論は1789年8月4日の夜間会議で行われた。
  • 農村部の混乱(大恐怖)と農民蜂起が背景にあった。