歴史・8月7日
アメリカでベトナム戦争に関するトンキン湾決議が採択された日
1964年8月7日、アメリカ合衆国議会でいわゆる「トンキン湾決議」が採択されました。前月に発生したトンキン湾事件を背景に成立したこの決議は、アメリカによるベトナム戦争への本格的な軍事介入の法的根拠となりました。冷戦期の東南アジアにおける重大な転換点となった歴史的出来事です。
トンキン湾決議採択の経緯
1964年8月2日および4日、ベトナム沖のトンキン湾において、アメリカ海軍の駆逐艦が北ベトナム軍の魚雷艇から攻撃を受けたとされる「トンキン湾事件」が発生しました。この報告を受け、リンドン・ジョンソン大統領は議会に対し、南ベトナムおよび東南アジアの平和と安全を維持するためにあらゆる必要な措置をとる権限を与えるよう求めました。これを受けて同年8月7日、アメリカ議会は圧倒的な賛成多数で「トンキン湾決議」を採択しました。
歴史的影響とその後
トンキン湾決議は、事実上の宣戦布告のないまま大統領に戦争遂行の広範な権限を与えるものとなりました。これによりアメリカ軍は北ベトナムに対する本格的な爆撃(北爆)を開始し、地上軍の派遣をも拡大させて、ベトナム戦争は激化の一途をたどることになりました。しかし、その後の調査で事件の正確性や報告内容に疑問が呈されるようになり、1970年には議会によって同決議は廃止されました。
ポイント
- 採択日は1964年8月7日である。
- 前月に発生したトンキン湾事件が直接の契機となった。
- アメリカのベトナム戦争への本格的な介入の法的根拠となった。
- 1970年にアメリカ議会によって廃止された。