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国際・8月5日

アメリカで大気圏内核実験禁止条約(PTBT)が調印される

1963年8月5日、モスクワにおいてアメリカ、イギリス、ソビエト連邦の三カ国により、大気圏内、宇宙空間及び水中における核兵器実験禁止条約(PTBT、部分的一部核実験禁止条約)が調印されました。これは、世界的な放射性降下物(フォールアウト)による健康被害への懸念が高まる中、米ソ間の緊張緩和(デタント)の重要な一歩となった歴史的な出来事です。

大気圏内核実験禁止条約(PTBT)の調印

1963年8月5日、米・英・ソの三カ国の外相(アメリカのラスク、イギリスのホーム、ソ連のグロムイコ)によってモスクワで調印されました。この条約は、大気圏内、宇宙空間、および水中(領海内または公海を含む)における核兵器の実験的爆発、およびその他の核爆発を禁止するものです。

背景と当時の状況

1950年代から1960年代初頭にかけて、米ソを中心とする冷戦の激化に伴い、大規模な大気圏内核実験が相次いで行われました。これにより大気中へ放出された放射性物質(死の灰)による環境汚染や人体への悪影響が世界的な社会問題として浮上し、国際的な世論の高まりを受けて核実験制限に向けた交渉が進められることとなりました。

条約の影響と限界

PTBTの締結により、大気圏等における核実験は大幅に抑制され、環境中の放射性降下物の低減に大きく貢献しました。一方で、地下核実験はこの条約の禁止対象外とされていたため、調印後も地下での核実験は継続されることになり、完全な核実験禁止には至らないという限界も抱えていました。

ポイント

  • 1963年8月5日にモスクワで調印された。
  • 調印国はアメリカ、イギリス、ソビエト連邦の三カ国である。
  • 大気圏内、宇宙空間、水中における核実験を禁止している。
  • 地下核実験はこの条約の禁止対象外であった。