社会・7月22日
アメリカで最初の死刑執行としての電気椅子が使用される(1890年)
1890年7月22日、アメリカ・ニューヨーク州のオーバーターン刑務所で、世界で初めて電気椅子を用いた死刑が執行されました。従来の絞首刑に代わる「人道的な死刑執行方法」として導入されたものでしたが、初期の執行では技術的な問題が生じ、その残虐性が議論を呼ぶ歴史的事件となりました。
電気椅子導入の背景
19世纪後半のアメリカでは、より苦痛の少ない死刑執行方法の模索が行われていました。ニューヨーク州に設置された委員会が絞首刑に代わる手段として電気の利用を推奨し、交流電流を用いた死刑執行装置が開発されました。この技術採用の背景には、当時激化していた「電流戦争(直流と交流の送電方式を巡る争い)」も影響していたとされています。
最初の死刑執行とその後への影響
1890年7月22日、殺人罪で死刑判決を受けていたウィリアム・ケムラーに対し、世界初となる電気椅子での死刑執行が行われました。しかし、最初の電圧では絶命せず、電圧を上げて再度通電されるという事態が発生しました。この様子は立ち会った医師や記者らに大きな衝撃を与え、電気椅子が本当に「人道的」であるかについて激しい論争を引き起こしました。それでも、その後アメリカの多くの州で電気椅子は主要な死刑執行手段として普及していくことになります。
ポイント
- 1890年7月22日にアメリカ・ニューヨーク州で執行された。
- 世界で初めて電気椅子が使用された死刑執行である。
- 最初の対象者はウィリアム・ケムラーであった。