歴史・6月30日
アメリカで「インディアン移住法」が成立した日
6月30日は、アメリカ合衆国において「インディアン移住法」が成立した日です。この法律は、アメリカ先住民族(インディアン)の土地所有権を無視し、強制的に西方へ移住させる法的基盤となりました。アメリカの先住民族政策における重大な転換点となった歴史的な出来事です。
インディアン移住法とは
インディアン移住法(Indian Removal Act)は、アメリカ合衆国大統領アンドリュー・ジャクソンの強い主導のもとで提案され、1830年6月30日に成立しました。この法律により、大統領はミシシッピ川以東に居住していた先住民族に対し、西部(現在のオクラホマ州周辺)の未開拓地との土地交換を交渉する権限を与えられました。
歴史的背景と「涙の道」
当時、アメリカ南部では白人入植者による農地拡大や金脈の発見などから、先住民族が暮らしていた土地に対する圧力が急速に高まっていました。法律の名目上は「自発的な移住」とされていましたが、実際には激しい圧力や軍事力が用いられ、多くの部族が過酷な強制移住を余儀なくされました。特にチェロキー族などの移住の旅路では、寒さや飢え、病気により多くの犠牲者が発生し、後に「涙の道(Trail of Tears)」と呼ばれる悲劇的な歴史として記憶されています。
ポイント
- 1830年6月30日に成立した。
- アンドリュー・ジャクソン大統領によって推進された。
- ミシシッピ川以東の先住民族の強制移住の法的根拠となった。
- 移住の過程で多くの先住民族が犠牲となり、「涙の道」と呼ばれている。