文化・芸術・6月28日
J・J・ルソーが「人間不平等起源論」を脱稿
6月28日は、哲学者ジャン=ジャック・ルソーが代表作の一つである『人間不平等起源論』(人間不平等起原論)を脱稿した日として知られています。本書は、人間の不平等の起源に関する考察を通じて社会構造や文明を批判した、近代思想史上の重要著作です。ここでは脱稿の事実と、本書が持つ歴史的背景および影響について解説します。
『人間不平等起源論』の脱稿
ジャン=ジャック・ルソーは、1755年に『人間不平等起源論』(原題:『人間不平等の起原および基礎に関する論考』)を脱稿しました。本作はディジョン・アカデミーの懸賞論文に応募するために執筆されたもので、前作の『学問芸術論』に続いて文明社会に対する鋭い批判を展開しています。
背景と思想的影響
ルソーは人間が本来持っていた自然な状態(自然状態)から、私有財産の発生によって不平等が制度化された過程を論じました。この著作は当時のヨーロッパ社会に大きな衝撃を与え、後のフランス革命における思想的基盤の一つとなったほか、近代政治哲学や社会契約論の発展に多大な影響を与えました。
ポイント
- ジャン=ジャック・ルソーが『人間不平等起源論』を脱稿したのは1755年6月28日である。
- 本書はディジョン・アカデミーの懸賞論文として執筆された。
- 人間の不平等の起源を私有財産の成立に求めた点に大きな特徴がある。