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社会・6月13日

アメリカの最高裁が「ミランダ警告」を義務付ける判決を下す

1966年6月13日、アメリカ合衆国最高裁判所は、警察が容疑者を取り調べる際に権利を告知することを義務付ける歴史的な判決を下しました。いわゆる「ミランダ警告」の確立であり、容疑者の権利保護における大きな転換点となりました。

ミランダ警告とは何か

ミランダ警告(ミランダ・ライツ)とは、アメリカの警察官が容疑者を逮捕・拘束して尋問を行う際、「黙秘権があること」「供述した内容は法廷で不利な証拠として使われる可能性があること」「弁護士の援助を受ける権利があること」などをあらかじめ告知する義務のことです。この告知がなされない場合、原則としてその後の供述調書などは裁判で証拠として採用されなくなります。

判決に至る背景と裁判の経緯

この判決は、1963年にアリゾナ州で誘拐・強姦容疑で逮捕されたエルネスト・ミランダの裁判に由来します。ミランダは警察の取り調べで自白を引き出され、有罪判決を受けましたが、弁護側は「取り調べの際に弁護士を同席させる権利や黙秘権について知らされていなかった」として上告しました。連邦最高裁判所は、警察の威圧的な取り調べ環境から自白を強要されることを防ぐため、憲法上の権利を容疑者に明示する必要があると判断し、アリゾナ州の有罪判決を破棄しました。

その後の影響と定着

この最高裁判決以降、アメリカの警察実務では容疑者逮捕時に「ミランダ警告」を行うことが義務付けられました。刑事司法手続きにおいて被疑者の権利を保障する重要な基準となり、現在ではアメリカの映画やテレビドラマなどでも容疑者逮捕のシーンで定番のセリフとして広く知られています。

ポイント

  • 1966年6月13日にアメリカ合衆国最高裁判所が判決を下した。
  • 事件の当事者であるエルネスト・ミランダの名前にちなんで「ミランダ警告」と呼ばれるようになった。
  • 黙秘権や弁護人選任権などの権利を被疑者に告知することを警察に義務付けた。
  • 刑事司法における容疑者の権利保護の歴史において極めて重要な判決とされる。