科学・技術・6月11日
アメリカの宇宙探査機「パイオニア10号」が海王星の軌道を横切る
6月11日は、アメリカの宇宙探査機「パイオニア10号」が海王星の軌道を横切り、太陽系外縁部へ向けて航行を続けた歴史的な日です。パイオニア10号は、人類が打ち上げた探査機として初めて小惑星帯を通過し、木星を間近で観測するなど数々の功績を残しました。太陽系脱出速度に達した初めての人工物としても知られています。
パイオニア10号の打ち上げと木星探査
パイオニア10号は1972年3月27日にNASAによって打ち上げられました。最大の目的は、それまで未踏であった小惑星帯の通過と、木星の直接観測でした。1973年12月に木星に最接近し、木星とその衛星の詳細な画像を初めて地球へ送信することに成功しました。
海王星軌道の横断とその後の影響
木星の重力アシストを利用して軌道を変えたパイオニア10号は、外惑星系へと進みました。1983年6月11日には海王星の軌道を横切り、太陽系を離れる方向へ飛行を続けました。一連の観測データは、その後のボイジャー計画やパイオニア11号などの深宇宙探査機にとって極めて重要な基礎資料となりました。
ポイント
- パイオニア10号は1972年3月27日に打ち上げられた。
- 1973年12月に木星に最接近し、初の木星近接撮影を行った。
- 1983年6月11日に海王星の軌道を横切り、太陽系外縁部へ到達した。
- 太陽系を脱出する軌道を描いた初めての人工物体である。