社会・5月12日
渋沢栄一が実業界を引退
5月12日は、日本の近代資本主義の父と称される渋沢栄一が実業界からの引退を表明した日です。第一国立銀行(のちの第一勧業銀行、現みずほ銀行)をはじめ、多くの企業の設立や経営に関わってきた渋沢は、第一銀行の頭取を辞任し、すべての実業界の第一線を退きました。その後は社会公共事業や教育、民間外交に尽力することになります。
実業界引退の背景
渋沢栄一は、明治から大正にかけて約500もの企業や経済団体の設立・育成に関わり、日本の近代経済の礎を築きました。彼は長年にわたり実業界の重鎮として指導力を発揮していましたが、年齢的な高齢もあり、自身の役割を若い世代へ引き継ぐ時期であると判断しました。第一銀行(現みずほ銀行)の経営体制変更などを機に、実業界の第一線から身を引く決断を下しました。
引退その後の活動と影響
実業界を引退した後の渋沢栄一は、実業の表舞台からは退いたものの、教育や社会福祉、国際親善といった公益事業に本格的に身を捧げました。東京市養育院の院長として社会事業に尽力したほか、数々の教育機関の設立支援や、民間外交の場での平和活動に生涯を傾けました。実業界で培った「論語と算盤」に代表される道徳経済合一の精神は、後世の日本のビジネスパーソンに大きな影響を与え続けています。
ポイント
- 渋沢栄一は日本の近代経済の基礎を作った実業家である。
- 第一国立銀行などの設立・経営に深く関わった。
- 実業界引退後は社会公共事業や国際親善に注力した。