歴史・5月11日
ドイツでナチスによる焚書が実施される(1933年)
1933年5月11日、ドイツにおいてナチス・ドイツの主導により、思想統制の一環として大規模な焚書(図書の焼却)が実施されました。これは文学者や学者らの著作が「非ドイツ的」であるとして排斥された事件であり、言論弾圧の歴史的象徴となっています。この出来事は、ナチス政権下での文化・思想統制の本格化を示すものでした。
ナチスによる焚書の概要
1933年5月11日、ベルリンをはじめとするドイツ各地で、ナチス(国家社会主義ドイツ労働者党)の突撃隊(SA)や宣伝省、学生組織などが中心となり、不適当とみなされた書籍を公然と焼き捨てる焚書が実行されました。対象となったのは、マルクス主義者、ユダヤ系作家、反戦主義者、その他政権にとって都合の悪い思想を持つ国内外の著者たちの著作でした。
歴史的背景と影響
1933年1月にアドルフ・ヒトラーが首相に就任して以降、ドイツでは急速に全体主義的な体制への移行が進められました。文化や学問の分野においても例外ではなく、国家のイデオロギーに反する表現や思想は徹底的に排除されることになりました。この焚書事件は、その後の過酷な検閲制度や芸術・学問に対する弾圧、そして最終的なホロコーストへと繋がる精神的な土壌を示す重要な事件として、歴史に深く刻まれています。
ポイント
- 1933年5月11日にドイツで実施された。
- ナチスや学生組織が主導し、思想統制の一環として行われた。
- ユダヤ系や反戦思想などの著作が焼却の対象となった。