歴史・5月11日
スペンサー・パーシヴァル英首相が暗殺される(1812年)
1812年5月11日、イギリスの首相スペンサー・パーシヴァルが、国会議事堂内で暗殺されるという衝撃的な事件が発生しました。現職のイギリス首相が暗殺された歴史上唯一の事件であり、当時の政治情勢に大きな衝撃を与えました。犯人はジョン・ベリンガムという商人であり、経済的な不満から犯行に及びました。
事件の概要
1812年5月11日の夕方、スペンサー・パーシヴァル首相は、庶民院(下院)のロビーに入ろうとした際、待ち構えていたジョン・ベリンガムによって至近距離から銃撃されました。銃弾は胸部を貫通し、パーシヴァルはほぼ即死状態でした。犯人は逃走を試みず、その場で身柄を拘束されました。
背景と犯人の動機
犯人であるジョン・ベリンガムはロシアのサンクトペテルブルクでビジネスを行っていた際、現地当局によって投獄された経歴を持っていました。ベリンガムはイギリス政府に対して賠償や救済を求めていましたが、外務省やパーシヴァル首相官邸側から拒絶され続けていました。彼は政府の対応に強い恨みを抱き、個人的な怨恨から首相を標的に選んだと供述しました。
事件の影響
現職首相の突然の死は、ナポレオン戦争真っ只中のイギリス政府に大きな混乱をもたらしました。しかし、犯人ベリンガムは迅速に裁判にかけられ、事件からわずか1週間後の5月25日に絞首刑に処されました。政治的な陰謀ではなく個人の怨恨による犯行と結論付けられたため、体制転覆などの大きな政治的混乱には至りませんでした。
ポイント
- 1812年5月11日に発生した。
- イギリスの現職首相が暗殺された歴史上唯一の事件である。
- 犯人のジョン・ベリンガムは事件後速やかに裁判を受け、処刑された。