歴史・4月4日
イギリスがオランダに対して宣戦布告(第一次英蘭戦争)
1652年4月4日(暦の換算による)、イングランド(イギリス)がオランダ(ネーデルラント連邦共和国)に対して宣戦布告を行い、第一次英蘭戦争が勃発しました。この戦争は、両国の海上貿易および植民地をめぐる覇権争いが引き金となったものです。海洋進出を急ぐイングランドと、当時の世界的な海上貿易を握っていたオランダとの間で激しい戦いが繰り広げられました。
宣戦布告の背景
17世紀中頃、オランダは東インド会社などを中心に世界的な海上貿易の覇権を握っており、圧倒的な海運力を誇っていました。これに対し、イングランドの共和政指導者オリバー・クロムウェルは1651年に「航海条例(航海法)」を制定しました。これは植民地との貿易においてイングランド船以外の外国船の関与を制限するものであり、当時中継貿易で利益を得ていたオランダ経済に対する直接的な打撃となりました。この経済的対立と海洋権益をめぐる緊張が高まった結果、1652年4月4日にイングランドはオランダへ宣戦布告を行いました。
戦争の経過とその影響
第一次英蘭戦争は主に海上を舞台とした艦隊戦が中心となりました。初期にはオランダが優勢な場面もありましたが、イングランド側も強力な軍艦建造を進めて対抗しました。数年間にわたる戦闘の後、1654年にウェストミンスター条約が締結されて講和が成立しました。この戦争は、以後数回にわたって続く英蘭戦争の最初の端緒であり、ヨーロッパにおける制海権の移行と、イギリスがのちの世界的な海洋帝国へと成長していく過程における重要な転換点となりました。
ポイント
- 1652年4月4日、イングランドがオランダに対して宣戦布告した。
- 背景には1651年に制定された航海条例をめぐる経済的・通商上の対立があった。
- 第一次英蘭戦争は1654年のウェストミンスター条約締結により終結した。