科学・技術・3月23日
フランク・ローランドとマリオ・モリーナがフロンガスによるオゾン層破壊を発表
3月23日は、化学者のフランク・シャーウッド・ローランドとマリオ・モリーナが、フロンガス(CFC)が地球のオゾン層を破壊するという研究成果を発表した日です。この科学的発見は、のちにモントリオール議定書をはじめとする国際的なフロン規制の枠組みへとつながる重要な転機となりました。
研究発表の概要
アメリカの化学者フランク・シャーウッド・ローランドとメキシコ出身の化学者マリオ・モリーナは、当時スプレー缶や冷蔵庫の冷媒などに広く使用されていたクロロフルオロカーボン(CFC)、いわゆるフロンガスが、成層圏に達すると紫外線によって分解されて塩素原子を放出することを突き止めました。放出された塩素原子が触媒となってオゾンを連鎖的に破壊するため、オゾン層に重大な悪影響を及ぼすというメカニズムを明らかにしました。
その後の影響と国際的な規制
彼らの研究発表当初は産業界などからの反発もありましたが、その後の観測によって南極上空のオゾンホールなどが確認され、フロンガスによるオゾン層破壊の危険性が科学的事実として広く認識されるようになりました。この危機感を受け、1987年にはオゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書が採択され、世界的なフロンガスの生産・消費の段階的廃止が進められることになりました。この功績により、ローランドとモリーナは1995年のノーベル化学賞を受賞しています。
ポイント
- フランク・シャーウッド・ローランドとマリオ・モリーナがフロンガスによるオゾン層破壊の危険性を発表した。
- CFC(クロロフルオロカーボン)が成層圏で分解され、塩素原子がオゾンを破壊するメカニズムが示された。
- この研究はのちにモントリオール議定書による国際的なフロン規制の土台となった。
- マリオ・モリーナとフランク・ローランドはこの業績により1995年にノーベル化学賞を受賞した。