文化・芸術・3月20日
日本でヘボン式ローマ字を用いた初の辞書『和英語林集成』が初版発行
3月20日は、日本でヘボン式ローマ字を用いた初の本格的な和英・英和辞書である『和英語林集成』の初版が発行された日です。アメリカ人宣教師J.C.ヘボンによって編纂されたこの辞書は、日本語のローマ字表記の基礎を築きました。本書の発行は、日本と欧米の言語的・文化的な架け橋として大きな役割を果たしました。
『和英語林集成』の初版発行とその背景
幕末の開国に伴い、外国人宣教師や外交官、商人などが日本に多く訪れるようになりました。こうした中で、日本語と英語の間での円滑なコミュニケーションを可能にするための辞書の必要性が高まっていました。アメリカン・ボードの宣教師として来日したジェームズ・カーティス・ヘボン(J.C. Hepburn)は、横浜に診療所を開きながら日本語の研究を進め、辞書の編纂に取り組みました。そして、1867年(慶応3年)3月20日に初版『和英語林集成』が横浜で刊行されました。
ヘボン式ローマ字の普及とその影響
『和英語林集成』で採用されたローマ字表記法は、英語の発音に近い形で日本語を表記するものであり、後に「ヘボン式ローマ字」と呼ばれるようになりました。この表記法は、日本国内だけでなく海外においても広く認知されるようになり、駅名や地名、パスポートなどの表記において現在も標準的に使用されています。本書は単なる語彙の翻訳集にとどまらず、日本語の近代化や国際化の過程において重要なマイルストーンとなりました。
ポイント
- 『和英語林集成』の初版は1867年3月20日に発行された。
- 編纂者のJ.C.ヘボンはアメリカ出身の医師・宣教師である。
- 本書で採用された表記法が「ヘボン式ローマ字」の基礎となった。