文化・芸術・3月10日
日本初の鉄道唱歌(第一集東海道篇)が発行
3月10日は、日本初の本格的な鉄道唱歌である『鉄道唱歌 第一集東海道篇』が発行された日です。大和田建樹が作詞し、多梅吉が作曲したこの楽曲は、地理や歴史を織り込んだ歌詞と親しみやすいメロディで大ヒットしました。鉄道網の発達とともに全国で歌い継がれ、日本の音楽文化や教育に大きな影響を与えました。
『鉄道唱歌』発行の経緯
明治期に入り、日本各地で鉄道網の整備が進む中、地理教育と娯楽を兼ねた楽曲として『鉄道唱歌』が企画されました。第一集となる「東海道篇」は、新橋駅から神戸駅に至る東海道本線の車窓から見える風景や名所旧跡、歴史的エピソードを七五調の歌詞で描写しています。1900年(明治33年)3月10日に発行され、当時の人々にとって新鮮な知識の普及と旅のガイドブック的な役割を果たしました。
社会的影響とその後
『鉄道唱歌』は児童から大人まで爆発的な人気を博し、日本における最初の本格的な大ヒット歌謡曲となりました。東海道篇の成功を受けて、のちに「山陽・九州篇」「奥州・磐城篇」「北陸篇」などの続編も次々と制作・発表されました。学校の教育現場でも歌われるなど、当時の日本人の地理感覚や郷土愛の醸成に大きく寄与し、近代日本の音楽史における重要なマイルストーンとなりました。
ポイント
- 『鉄道唱歌 第一集東海道篇』は1900年3月10日に発行された。
- 作詞は大和田建樹、作曲は多梅吉による。
- 新橋駅から神戸駅までの東海道本線の名所旧跡を七五調の歌詞で歌い上げた。
- 大ヒットを記録し、のちに日本各地を網羅する続編が作られた。