科学・技術・3月2日
超音速旅客機コンコルドが初飛行
3月2日は、イギリスとフランスが共同開発した世界初の超音速旅客機「コンコルド」が、初めての試験飛行に成功した日です。音速の2倍を超える巡航速度を誇り、大西洋をわずか数時間で結ぶ時代を切り拓きました。航空史において画期的な出来事として記憶されています。
コンコルドの初飛行
1969年3月2日、フランスのトゥールーズにおいて、コンコルドの試作1号機が初飛行を行いました。開発はイギリスのブリティッシュ・アスクエアクラフト(BAC)とフランスのシュド・アビアシオン(のちにアエロスパシアル)が共同で進めました。デルタ翼と呼ばれる特徴的な三角形の主翼と、アフターバーナー付きターボジェットエンジンを搭載し、音速の2倍(マッハ2.0以上)での飛行を目指したプロジェクトでした。
その後の影響と歴史的意義
コンコルドは1976年に定期旅客飛行を始め、ロンドン・パリとニューヨークなどの大西洋路線を結び、通常の亜音速機の半分程度の時間で乗客を運びました。しかし、開発費の高騰や機体の製造数の少なさ、運航コストの高さ、さらには超音速飛行時に発生する爆音(ソニック・ブーム)による環境問題や騒音規制などがネックとなり、商業的には大きな成功を収めるには至りませんでした。さらに、2000年に発生した墜落事故や、その後の航空需要の低迷も重なり、2003年に全機が退役しました。定期旅客便として超音速飛行を実現した唯一の機体として、世界の航空史にその名を残しています。
ポイント
- コンコルドの初飛行は1969年3月2日に行われた。
- イギリスとフランスの共同開発による超音速旅客機である。
- 巡航速度はマッハ2.0を超え、大西洋横断の時間を大幅に短縮した。
- 2003年に商業運航を終了し、全機が退役した。