歴史・2月28日
ローマ皇帝テオドシウス1世がキリスト教をローマ帝国の国教とする勅令を発布
380年2月28日、ローマ皇帝テオドシウス1世は、キリスト教(ニカイア信条に基づくもの)をローマ帝国の国教とするテッサロニキ勅令を発布しました。この布告は、長年にわたり迫害や公認の変遷を経てきたキリスト教が、帝国の唯一の公式な宗教として位置づけられる決定的な転換点となりました。
テッサロニキ勅令の発布と内容
テオドシウス1世は、皇帝グラティアヌスおよびウァレンティニアヌス2世と共にローマ帝国を統治していた380年2月28日、東ローマ帝国の首都とされるテッサロニキにおいて勅令を発布しました。この勅令により、ローマ帝国の全住民に対し、ローマ教皇ダマソス1世およびアレクサンドリアの主教ペトロスが信仰する、父・子・聖霊の三位一体を認める信仰(ニカイア信条)を持つことが命じられました。
歴史的背景と影響
キリスト教は、313年のコンスタンティヌス1世による「ミラノ勅令」によって公認され、信仰の自由が認められていました。しかし、テオドシウス1世の勅令は単なる公認にとどまらず、帝国全体の唯一の国教とするものでした。これにより、従来のローマの多神教や異教の祭儀は次第に制限・禁止され、帝国の政治体制とキリスト教教会が深く結びつくことになりました。中世ヨーロッパにおける教会と国家の関係の基礎が、この時期に形成されたといえます。
ポイント
- 発布年は380年である。
- 発布者はローマ皇帝テオドシウス1世である。
- ニカイア信条に基づくキリスト教が国の宗教と定められた。