科学・技術・2月23日
日本初の国産ロケット「ペンシルロケット」の水平発射実験成功(1955年)
1955年2月23日、東京大学生産技術研究所の糸川英夫教授らを中心とする研究チームが、東京都国分寺市の国分寺技研(現・鉄道総合技術研究所)の敷地内で、日本初となる国産ロケット「ペンシルロケット」の水平発射実験に成功しました。この実験は、日本の宇宙開発の歴史的な第一歩となりました。日本のロケット開発の原点となった出来事です。
ペンシルロケットの開発と実験
ペンシルロケットは、全長約23センチメートル、直径約1.8センチメートル、重量約200グラムという鉛筆のような極めて小さな形状をしていました。日本のロケット開発予算が極めて限られていたため、まず基礎的なデータを取得するための最小限のサイズとして設計されました。1955年2月23日に行われた水平発射実験では、機体の安定性や弾道データの測定が行われ、実験は成功を収めました。
日本の宇宙開発への影響
このペンシルロケットの成功を皮切りに、日本はベビーロケット、カッパロケット、ラムダロケットへと段階的に大型化・高度化を進めていきました。これらの研究開発の積み重ねが、のちに日本初の人工衛星「おおすみ」の打ち上げ成功や、現在のH-IIAやH-IIIロケットといった大型ロケット、そして小惑星探査機「はやぶさ」などの深宇宙探査につながる日本の宇宙開発の確固たる基盤を築きました。
ポイント
- 実施日:1955年2月23日
- 場所:東京都国分寺市
- 主要人物:糸川英夫(東京大学生産技術研究所教授)
- 寸法:全長約23cm、直径約1.8cm、重量約200g