歴史・2月14日
イランの最高指導者ホメイニ師が『悪魔の詩』の著者サルマン・ラシュディに対し死刑宣告のファトワを出した日(1989年)
1989年2月14日、イランの最高指導者ルーホッラー・ホメイニ師は、イギリスの作家サルマン・ラシュディの小説『悪魔の詩』がイスラム教を冒涜したとして、著者および出版関係者の処刑を命じるファトワ(宗教的布告)を発令しました。この宣言は国際的な大事件となり、表現の自由や国際関係に大きな波紋を広げました。
事件の経緯
1988年に出版されたサルマン・ラシュディの長編小説『悪魔の詩』は、イスラム教の預言者ムハンマドを連想させる描写などが含まれているとして、一部のイスラム教徒の間で激しい反発を呼び起こしました。1989年2月14日、イランの最高指導者ホメイニ師はラジオ放送を通じて、ラシュディおよび同書の出版に関わった関係者に対して死刑を宣告するファトワを下しました。これにより、ラシュディは長年にわたり身を隠す生活を余儀なくされました。
その後の影響
この死刑宣告はイラン国内にとどまらず、国際的な問題へと発展しました。欧州諸国はイランとの外交関係に緊張が生じ、大使の引き揚げなどの措置が取られました。また、『悪魔の詩』の翻訳者や関係者が襲撃される事件も発生し、表現の自由と宗教的信念の衝突をめぐる象徴的な事件として、現代史に大きな爪痕を残しました。
ポイント
- 1989年2月14日に発生した。
- イランの最高指導者ルーホッラー・ホメイニ師がファトワを発令した。
- 対象となったのは小説『悪魔の詩』の著者サルマン・ラシュディらである。