文化・芸術・2月5日
帝國ホテル(新館)がフランク・ロイド・ライトの設計により開業
1923年(大正12年)2月5日、東京・内幸町にあった帝國ホテル(新館)が、アメリカの著名な建築家フランク・ロイド・ライトの設計により開業しました。マヤ文明様式を取り入れた独特の外観や内装は、日本の近代建築史に大きな足跡を残しました。
フランク・ロイド・ライトと帝國ホテル新館の開業
帝国ホテルは、欧米からの迎賓館として近代化を急ぐ日本政府の要請により計画されました。設計を依頼されたフランク・ロイド・ライトは、日本の伝統美を取り入れつつ、独自の幾何学模様や大谷石を用いた装飾をふんだんに使用した斬新な建築を構想しました。工事の難航や予算オーバーを経て、1923年2月5日に新館が開業を迎えました。
関東大震災の試練とその後
新館の開業からわずか半年後の1923年9月1日、関東大震災が発生しました。周辺が大きな被害を受ける中、ライトが設計した帝國ホテルは耐震・防火構造の工夫により全壊を免れ、避難所や救護活動の拠点としても機能しました。この「ライト館」はその後長年にわたり日本の迎賓館として多くの要人に愛されましたが、老朽化や敷地の再開発に伴い、1968年に解体されました。現在、玄関部分などは愛知県犬山市の「博物館明治村」に移築・保存されています。
ポイント
- 1923年(大正12年)2月5日に開業した。
- 設計者はアメリカの建築家フランク・ロイド・ライトである。
- 大谷石や特徴的なテラコッタなどの装飾が多用された。
- 開業年の関東大震災に耐え抜いたことで知られる。
- 玄関部分が愛知県犬山市の博物館明治村に移築されている。