科学・技術・1月11日
アメリカでインスリンが糖尿病患者に初めて臨床投与される(1922年)
1922年1月11日、アメリカ・トロントにおいて、糖尿病患者に対してインスリンが世界で初めて臨床投与されました。当時不治の病とされていた1型糖尿病の治療において、歴史的な転換点となった出来事です。この治療の成功により、多くの糖尿病患者の命が救われることになりました。
インスリン臨床投与の概要
1922年1月11日、カナダのトロント大学で研究を行っていたフレデリック・バンティングとチャールズ・ベストらによって抽出されたインスリンが、重症の糖尿病を患う14歳の少年レナード・トンプソンに対して初めて投与されました。最初の投与ではアレルギー反応などの問題が生じたものの、精製度を高めた抽出液を用いた2回目の投与(同年2月)では劇的な改善が見られ、医学史上の大きな成果となりました。
歴史的背景とその影響
それまで、1型糖尿病は致命的な病であり、診断された患者は極端な食事制限によって延命を図るしかなく、いずれ死に至る運命でした。インスリンの発見と実用化により、患者は通常の生活を送ることが可能になりました。この功績により、バンティングとジョン・マクラウドは1923年のノーベル生理学・医学賞を受賞しています。
ポイント
- 1922年1月11日がインスリンの臨床初投与の日である。
- カナダのトロント大学の研究チームによって開発された。
- 最初の患者は14歳の少年レナード・トンプソンであった。
- 開発者のバンティングとマクラウドにはノーベル賞が授与された。