今日は何の日カレンダー

社会・1月8日

オーストラリアのビクトリア州で世界初の八時間労働制が導入される(1856年)

1856年1月8日、オーストラリアのビクトリア州において、世界で初めて労働時間が1日8時間と定められました。これは労働者による権利獲得運動の大きな成果であり、世界の労働史における画期的な出来事となりました。この導入は、その後の国際的な労働基準や労働運動に多大な影響を与えました。

世界初の八時間労働制の導入

1856年1月8日、オーストラリアのビクトリア州で、世界初となる1日8時間労働制が公式に導入されました。当時、産業革命以降の欧米やその植民地では、1日10時間から16時間にも及ぶ長時間の過酷な労働が一般的でした。こうした状況の中、メルボルンなどの建設労働者らが中心となり、「8時間の労働、8時間の休養、8時間の自由な時間」をスローガンに掲げてストライキや交渉を行いました。その結果、ビクトリア州の石工や建設労働者たちが使用者側との間で1日8時間を上限とする労働協約を勝ち取りました。

歴史的背景とその後の影響

19世紀前半の労働環境は、労働者の健康や安全を軽視した長時間労働が常態化しており、社会問題となっていました。オーストラリアにおけるこの勝利は、組織化された労働者が平和的かつ直接的な交渉によって労働条件を改善させた先駆例となりました。この「8時間労働」の理念は、のちに世界各国の労働運動の目標となり、国際労働機関(ILO)が初期に採択した条約の主題となるなど、近代労働法制の基礎を築く上で重要なマイルストーンとなりました。

ポイント

  • 1856年1月8日にオーストラリアのビクトリア州で実施された。
  • 「8時間の労働、8時間の休養、8時間の自由」を掲げた労働者たちの運動が発端となった。
  • 世界で初めて公に8時間労働制が認められた事例である。