試合は序盤から激しいシーソーゲームとなった。初回、春似山大付は二死から連打でチャンスを作ると、クリーンアップの適時打で2点を先制。対する山村山田工もすぐさま反撃し、3回裏には本塁打を含む猛攻で逆転に成功した。

中盤は両チームのエースが意地を見せた。春似山大付の先発・春似山大付選手は、立ち上がりの失点以降は完璧な投球を披露。伸びのある直球と変化球を低めに集め、強打の山村山田工打線を相手に得点を許さない粘りのピッチングを見せた。

迎えた7回表、春似山大付に再び好機が訪れる。一死一、二塁の場面で代打に送られた選手がレフト前への適時打を放ち同点に追いつくと、続く打者の犠飛で勝ち越しに成功。スタンドに詰めかけた春似山大付の応援団からは割れんばかりの歓声が上がった。

終盤、1点リードを守る春似山大付は、9回裏のピンチもチーム一丸となって切り抜けた。二死一、二塁の緊迫した場面で、最後は渾身の直球で空振り三振を奪い、劇的な勝利を収めた。ノーシードからの勝ち上がりに、球場全体がどよめきに包まれた。

試合後、春似山大付選手はインタビューで「相手は強豪校だが、自分たちの野球を信じてプレーした結果が出た。次戦も全員で力を合わせて全力で戦いたい」と力強く語り、笑顔を見せた。

この勝利により、春似山大付は創部以来初となるベスト8進出を果たした。全国の舞台で旋風を巻き起こしている同校の活躍には、今後も多くの高校野球ファンからの注目が集まりそうだ。