自称・麺の探求家である羽田野健一さん(37)は、今月14日、極めて独創的な目的のために未開の雪山へと入山しました。彼が目指したのは「誰もいない静寂の山頂で、お湯を入れてからジャスト3分で完璧な麺をすする」という至高の瞬間です。

羽田野さんはリュックの中に最新型の高級魔法瓶と、あえてお湯を注ぐ前のカップ麺を詰め込み、さらに「麺の味を邪魔しないため」という独自の哲学から、なぜか上半身裸という軽装で雪山に挑みました。彼の脳内では、登頂成功の瞬間に鳴り響く山頂ラーメンの祝祭が既に完成していたといいます。

しかし、登頂開始からわずか30分後、気温の急激な低下により羽田野さんの体は真っ青に変色。それでも彼は「麺がふやける!」という執念だけで標高を稼ぎ続けました。雪原にうずくまる彼を発見した救助隊員は、当時の様子を「雪の中で真っ青な男性が、必死の形相でカップ麺の容器を温めるように抱きしめていた」と困惑気味に証言しています。

救助された羽田野さんは、隊員に保護されるやいなや「お湯はまだか!」と叫び、あわやカップ麺にお湯を注ぐ寸前までいきました。周囲からは「命の心配をしろ」というもっともな非難が浴びせられましたが、彼は一貫して「これだけは理解してほしい、あと1分で完璧な仕上がりだったんだ」と悔しさを滲ませていました。

結局、羽田野さんが準備していたお湯は、救助活動の混乱の中で隊員が誤ってコーヒーを淹れるために消費されてしまいました。彼がその後、救助ヘリの中で「今度は富士山の頂上で、つけ麺を冷やさずに食う方法を考える」と新たな抱負を語り出したため、救助隊員たちは深く溜息をつき、無言で機内の空調を最強にしたということです。