長年、納豆の成分が持つ可能性を信じてきた波多野健三郎さん(72)は、毎朝4時に起床し、独自の「∞(無限)攪拌法」を用いて納豆を混ぜることを日課としてきました。彼によれば、混ぜる回数が100万回を超えたあたりから、大豆と自身の皮膚が交信を始め、納豆の神から啓示を受けるようになったといいます。

事件は今朝の朝食時に起きました。波多野さんはいつものように、どんぶり一杯の納豆を猛烈なスピードで混ぜていました。目撃した近所の住人によると、腕が回転する音が「シュウシュウ」という風切り音に変わり、周囲には強烈な大豆の香りが立ち込めていたとのことです。

しかし、100万1回目を混ぜ終えた瞬間、波多野さんの右腕全体が赤茶色に変化し、表面が粘り気のある糸を引き始めました。驚いたのは本人よりもむしろ納豆の方でした。なんと、波多野さんの腕から発せられる粘り気が周囲の納豆を完全に飲み込み、巨大な「納豆の塊」となってリビングを埋め尽くしてしまったのです。

駆けつけた救急隊員は、リビングで微動だにせず鎮座する巨大な納豆の塊を見て「朝食の準備にしては規模が大きすぎる」と判断。慎重に粘り気をかき分けて波多野さんを救出しましたが、彼の腕は完全に豆状に硬化しており、さらには腕からほんのり醤油の香りが漂っていたそうです。

病院での検査の結果、医師団は「医学的には説明がつかないが、本人は極めて健康である」と発表しました。現在は腕の納豆化を抑えるため、冷奴で腕を冷やす処置が行われています。

波多野さんは搬送先のベッドで、「次はオクラと合わせて粘りの相乗効果を検証したい」と語っており、退院後はさらなる高みを目指す意欲を見せています。なお、リビングを埋め尽くした納豆については、近隣住民が美味しくいただいたとのことです。