「納豆は混ぜれば混ぜるほど愛が深まる」そう語るのは、自称・納豆攪拌(かくはん)アーティストの羽田野健作さん(38)。彼は先週、自宅のキッチンで「究極の粘り」を追求するため、電動ドリルに箸を装着するという禁断の改造を施し、連続攪拌記録に挑みました。
実験開始から3時間、納豆はすでに原型をとどめないほどの超高密度ペーストへと進化していました。羽田野さんによれば、1万5千回を超えたあたりで納豆の香りが変化し、芳醇な大豆の香りがなぜか宇宙的な「オゾンと焼きたてのパン」のような香りに変わったといいます。
事態が急変したのは2万8千回を突破した直後でした。羽田野さんの腕に装着していた振動計が異常な数値を叩き出し、ボウルの中の納豆が重力に逆らってフワフワと浮遊し始めたのです。さらに、粘糸(ねばいと)が複雑に絡み合い、まるで幾何学模様のようなホログラムを形成し始めました。
「突然、納豆の中から古代銀河の地図が見えたんです。そして、彼らは『もっと醤油を足せ』とテレパシーを送ってきました」と羽田野さんは興奮気味に語ります。現場に駆けつけた近所の住民は、窓から漏れる神々しい黄金色の光と、強烈な納豆の匂いに「神様が食卓に来たのかと思った」と呆然としていました。
結局、3万1千回を記録したところで羽田野さんが意識を失い、電動ドリルが停止したことで実験は終了。納豆は硬化し、もはや食べ物ではなく「硬度5の未知の鉱石」となってしまいました。
現在、その納豆の塊は研究のため冷凍庫に保管されていますが、羽田野さんは懲りることなく「次はキムチと混ぜて、ブラックホールを発生させてみたい」と、新たな野望を胸に箸を研いでいます。なお、羽田野さん自身は、その後一度も納豆を食べていないそうです。
コメント
まだコメントはありません。