現場となったのは、校舎3階に位置する図書室だ。昼休みが始まってまもなく、室内にいた生徒たちが机に突っ伏すようにして眠り込み、そのまま数時間にわたって呼びかけに応じない状態となった。同校教諭が異変に気づき、すぐに救急隊が駆けつける騒ぎとなった。
目撃した教員によると、倒れていた生徒たちには苦悶の表情などはなく、穏やかな寝息を立てていたという。救急搬送の準備が進められる中、午後2時過ぎには生徒たちが次々と自然に目を覚まし、周囲の状況に驚く様子を見せていた。
意識を回復した生徒たちは一様に、「昼食を終えて図書室に入った後の記憶が途切れている」と証言している。不可解なことに、図書室内に異臭や異常な音、また不審な気配を感じた生徒は一人もいなかったという。
警察の調べでは、他の教室や特別棟など、図書室以外の場所では同様の事象は報告されていない。また、防犯カメラを確認したが、図書室への第三者の侵入や不審な持ち込みといった痕跡も確認できなかった。
現在、警察と教育委員会は、空気成分の異常や建物の設備不良、あるいは突発的な環境要因の可能性も含め、図書室の徹底的な調査を進めている。保護者向けには安全が確認されるまで図書室の利用を停止する措置がとられた。
同校の校長は会見で、「生徒たちの心身の安全を最優先に考えている。原因究明を急ぐとともに、生徒たちの心のケアにも努めたい」と述べており、校内には動揺が広がっているものの、明日以降の授業は通常通り行われる予定だ。
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