羽田野さんは3年前から、日夜ひたすら納豆をかき混ぜる生活を続けています。当初は「箸が折れる回数」や「右回りと左回りのどちらが美味か」を研究していましたが、次第に混ぜる回数の限界に興味が移り、ついには「納豆の覚醒」を目指すようになりました。

実験に使用したのは、スーパーで購入したごく普通の極小粒納豆です。羽田野さんは専用の特殊な電気ミキサーを自作し、毎晩3時間かけて納豆を高速回転させる生活を継続。家族からは「また光らせるつもりか」と冷ややかな視線を浴びながらも、研究の手を緩めることはありませんでした。

そして昨夜、通算1万420回目のかき混ぜ作業を行っていたところ、ボウルの中の納豆から突如として淡い青色の光が漏れ出しました。羽田野さんによると、納豆のネバネバ成分が高速攪拌によってプラズマ化し、いわゆる『納豆プラズマ』が発生したのではないかと推測されています。

現場に居合わせた近所の住人は「最初はキッチンから何かの火災かと思って慌てて駆けつけましたが、ただ納豆が幻想的に輝いているだけでした。少し怖かったですが、同時にとてもお腹が空きました」と証言しています。

羽田野さんは、この光る納豆の味について「驚くほど滑らかだが、電気のようなビリビリとした刺激がある。米の上に乗せると、まるで満月の上におかずを置いているような神々しさだ」と語り、興奮を隠せない様子でした。

しかし、専門家と思われる人物(羽田野さんの友人・無職の佐藤さん)は、「それは単なる化学反応か、もしくは羽田野さんが過労で幻覚を見ているだけではないか」と指摘しています。それでも羽田野さんは、「次は100万回混ぜて、納豆の成分を完全に液体にして、納豆ドリンクを作るつもりです」と、すでに次のステップを見据えています。

現在、この光る納豆は冷蔵庫の奥深くに保存されていますが、発光が収まらないため、夜中に冷蔵庫を開けると台所全体が青白く照らされ、防犯対策としては非常に優秀であるという副次的効果も明らかになりました。