会社員の大山健二郎さん(42)は、先週の火曜日から今日にかけて、自宅のキッチンでひたすら納豆を混ぜ続けていました。目標は、インターネットの掲示板で読んだ「3万回混ぜると納豆は空気と融合して雲になる」という真偽不明の情報を実証することでした。

大山さんは食事と睡眠を極限まで削り、特注のチタン製箸を手に、一心不乱に豆をかき混ぜました。開始から1万回を超えたあたりで、納豆は純白のメレンゲのような姿に変貌。部屋中には芳醇な大豆の香りが充満し、近隣住民からは「どこかで巨大な豆が爆発したのか」という問い合わせが相次ぎました。

事態が急変したのは2万8000回を超えた頃です。大山さんによれば、茶碗の中の納豆が突然、淡い光を放ち始め、独特の粘り気を使って「もうやめてくれ、肩が凝る」と、豆の配列で文字を綴り始めたといいます。

さらに驚くべきことに、その納豆は器から自力で這い出し、台所のシンクへ移動。まるでペットのような愛らしさで排水溝の掃除を始め、最終的には大山さんの愛用していた冷蔵庫の電源を自ら切るという、驚異の知能を見せつけました。

恐怖を感じた大山さんは「納豆に支配される!」と叫びながら110番通報。駆けつけた警察官が現場に到着したとき、そこには綺麗に掃除されたキッチンと、静かに鎮座する真っ白な納豆の塊があるだけでした。

警察は「生物学的にありえない」として大山さんを保護しましたが、取調室でも彼は「納豆が今ごろ僕の代わりに会社に行っているはずだ」と主張し続けています。なお、その納豆が置いてあった茶碗からは、なぜか大山さんの出勤用ネクタイが丁寧に折りたたまれた状態で発見されました。