石動さんが開発したこの装置は、時刻になるとまず大音量の警報が鳴り響き、同時に天井に取り付けられたアームが稼働します。このアームの先端には、なんと『水を含んだスポンジ』と『羽毛布団を強制的に剥ぎ取るマジックテープ』が装着されており、寝ている人間の布団を容赦なく剥ぎ取った後、顔面に冷水を叩きつけるという仕組みです。
実演会で実際に試用した石動さん本人は、開始からわずか3秒で絶叫とともに飛び起き、「今朝は5時起きだったが、心拍数がオリンピック選手並みに上がった」と興奮気味に語りました。この装置の最大の特徴は、一度作動すると『部屋の換気扇が全開になり、室温が急激に下がる』という冬季には命に関わりかねないおまけ機能まで搭載されている点です。
開発の動機について石動さんは「人間は結局、恐怖と寒さには勝てない」と真顔で語ります。確かに、布団を剥がされ、冷水を浴び、さらに凍えるような風が吹き荒れる状況で熟睡できる人間は存在せず、その意味では非常に高い起床率を誇ると言えるでしょう。
しかし、近隣住民からは「毎朝、爆発音のような警報と悲鳴が聞こえてきて、我が家のペットがパニックになっている」との苦情が寄せられています。石動さんはこれに対し、「早起きは三文の徳と言いますが、私の装置を使えばその日のうちに近所付き合いがリセットされるので、人間関係の悩みも同時に解決できます」と謎の持論を展開しました。
なお、この目覚まし時計には『緊急停止ボタン』が存在しないという致命的な仕様があることも判明しました。石動さんによると、これは「起きられなかった時の言い訳を一切排除するため」とのことですが、休日まで容赦なく作動し、朝のゴミ出しに成功した石動さん本人は、現在はリビングで気絶するように眠っています。
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