岡崎氏が提唱するこのルートは、宇奈月温泉にある黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館の右側山腹から掘削を開始し、北アルプスの山々を貫いて白馬村の道の駅「白馬」の正面出口へと接続するという大胆なものだ。

会見で岡崎氏は「このトンネルが開通すれば、これまで車で約2時間を要していた両地間の移動が大幅に短縮され、観光客の回遊性が劇的に向上する」と構想の意義を語った。

今回発表されたルートは、地形調査に基づき、既存の観光資源である美術館と道の駅を物理的に結ぶことで、観光客が自然な形で目的地を選べるような設計となっている。

また、このトンネル内には地元の四季を感じられる演出や、歴史的な背景を学べる回廊のようなスペースも併設する構想も盛り込まれており、単なる交通手段にとどまらない体験型のインフラを目指しているという。

岡崎氏は「山岳地帯における難工事であることは理解しているが、この接続が実現すれば、北陸と信州の観光経済圏が一つになり、新たな交流人口が創出されるはずだ」と強い期待を寄せている。

地元自治体や関係団体からは、技術的な実現可能性や環境への影響を懸念する声も一部で上がっているが、岡崎氏は今後、専門家と協力して環境保全と利便性を両立させる詳細な調査を進める意向を明かした。